認知症予防へ長生きでも脳が老化しない習慣におすすめの本

「長生きでも脳が老けない人の習慣」
物忘れがある、ちょっとしたことでイライラしてしまう、料理の味付けが変わった気がする。
これらはMCI(軽度認知障害)かもしれないです。
日本では現在MCIの高齢者が約400万人いて、放置し続けると5年内で40%が本格的な認知症に移行すると言われています。
2025年には日本の認知症患者は700万人に達します。
少しでも認知症を予防し、進行を食い止めるための生活習慣に興味がある方は、「長生きでも脳が老けない人の習慣」を読むことをおすすめします。

●日本人の4人に1人が認知症?!

認知症大国日本。
先進国35か国中トップです。
国民の2.33%が認知症です。
世界の平均1.48%を上回ります。
2012年時点で約462万人。
65歳以上の高齢者の約15%が認知症です。
MCI(高度認知障害)は約862万人で、高齢者全体の4人に1人が認知機能障害を抱えています。
2025年には約700万人が認知症となり、65歳以上の高齢者の約20%が認知症になると見込まれています。
物忘れは脳の自然な老化現象ですが認知症は立派な病気です。
物忘れと認知症の大きな違いは、記憶の一部だけを忘れているのか、全てを忘れているのかです。
朝何を食べましたか?という質問に対して、何を食べたのか思い出せないのは物忘れ。
朝食を食べたかどうかわからないのは認知症です。
買い物に出掛けて何を買おうと思っていたかを忘れるのは心配ないですが、買い物に出掛けたのに外出した理由を忘れる、自分がどこにいるのか分からなくなるのは認知症の可能性があります。
物忘れは、物忘れをしていることで不安になったり、忘れないようにメモを取ったり、一生懸命思い出そうと努力したりします。
認知症は自覚が全くないので、「忘れたこと」を気にすることがありません。
コンロの火を止め忘れる、水を出しっぱなしにする、近所で迷子になる、財布やクレジットカードなど大切な物をよく無くす、道具の使い方が分からなくなるなどです。
MCI(高度認知障害)は、物忘れか認知症か判別がつきにくいので、見逃してしまうケースもあります、
進行を遅らせるしか出来ません。
MCIは加齢による正常な物忘れと認知症ぼグレーゾーンで、アルツハイマー病への移行期間です。
5年間で40%、1年間で10%が認知症に移行します。MCIと認知症、アルツハイマー病の違いは、独立して日常生活ができるかどうかです。
日常生活に送る動作=ADLと呼び、基本的ADLと手段的ADLがあります。
MCIは、基本的ADLはできますが、手段的ADLが出来なくなってきます。
介護・介助が必要ない為、「年のせい」と見過ごされがちです。
MCIは記憶障害が起きている状態なので、生活に全く支障がないわけではありません。
記憶障害が起きているのがMCIです。
MCIはそこに留まることができるので、治療がうまくいけば正常な状態に近づくことが可能です。
MCIを早期に発見することが大切です。
認知症にならない為のラストチャンスなのです。
2021年に実施された「認知症に関する意識調査」によると、約9割が「家族に負担をかける」という不安を持ち、約6割が「経済的に負担が増す」という不安を持ってるのに対し、認知症予防は約7割の人が特に何もしていないのです。
「認知症は予防できるもの」という認識が薄い証拠です。
認知症は生活環境、生活習慣に大きな影響を受けていて、規則正しい生活、食生活の改善、適度な運動をすることで認知症になりにくい身体や脳を作ることが大事です。

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●貯金する人としない人、認知症になりやすいのはどっち?

認知機能が低下してきていることにできるだけ早く気づき、進行を止める、または遅らせるための生活習慣を心がけることです。
どのような生活習慣が認知症予防に効果的なのでしょうか?

①化粧をする
もう若くないんだと実感すると、無難な服やすっぴんで過ごすようになります。
男性にも女性にもにられる傾向です。
オシャレには気持ちを前向きにして老化を予防する効果があります。
メイクセラピーでは、老人ホーム入居者を対象に、二週間に一回、3ヶ月間の化粧療法を実施し、認知症進行を抑制する効果が見られたとのことです。

②常に新しい店に足を運ぶ
慣れないことや不安がストレスなので、居心地の良い環境を選ぼうとするのは、脳の老化現象です。
未知の出来事は、脳に新しい刺激を与えます。
常に新しい店に足を運ぶように心がけましょう。

③貯金しない
日本人は貯蓄が美徳。
浪費や無駄遣いをしなさいというわけではなく、お金を使うことは脳を活性化させて老化を防ぐことですます。
何に使うかしっかり考えながら、ここぞという時にはドンとお金を使いましょう。

④スマホで調べ物をしない
スマホでよく調べ物をすると「思い出す力」が衰えてしまいます。
スマホは脳の働きを衰えさせる恐れがあります。
認知機能が低下するのです。

⑤夜型
体内時計に逆らって夜更かしすると、脳細胞が破壊されて認知機能を低下させる原因になります。
国立長寿医療研究センターの研究によると、夜更かしする75歳以上の高齢者は認知症発症のリスクが高くなるとのことです。
また、夜23時以降に眠る75歳以上の高齢者は、夜21じ〜23時の間に就寝する高齢者より認知症発生リスクが高くなると発表しています。

●認知症予防に効果的な3つの食事法
認知症にならないための食生活の基本ルールは

①バランスの良い食事を心がける
②糖質を控える
③抗酸化物質を積極的に摂る
④塩分を控える

です。生活習慣病を予防する食生活にすることで認知症は予防できます。

⑴和食
三大栄養素であるタンパク質、脂質、炭水化物以外にもビタミン、ミネラルをバランスよく摂ることが健康の秘訣です。
これが和食の「一汁三菜」に当てはまります。
65歳以上の高齢者1万4402人を約6年間追跡した東北大学の研究では、日本食をよく食べる人の方が認知症の発症リスクが20%低いという結果が明らかになりました。

⑵地中海食
地中海食とは、オリーブオイルや魚介類などを多く使った食事スタイルのことです。
アメリカの研究では、地中海食でアルツハイマー病の発症リスクが50%も低下したという報告があります。
最近ではオリーブオイルの予防効果に注目が集まっています。

⑶マインド食
2015年アメリカのラッシュ大学医療センターでマインド食が発表されました。
マインド食とは、地中海食と高血圧予防に良いとされているDASH(ダッシュ)食を組み合わせたものです。

積極的に採った方がいい10の食材
①緑黄色野菜(週6日以上)
②その他の野菜(1日1回以上)
③ナッツ類(週5回以上)
④ベリー類(週2回以上)
⑤豆類(週3回以上)
⑥全粒穀物(1日に3回以上)
⑦魚(なるべく多く)
⑧鶏肉(週2回以上)
⑨オリーブオイル(優先して使う)
⑩ワイン(1日グラス1杯まで)

控えた方がいい5つの食材
①赤身の肉(週4回以下)
②バター(なるべく少なく)
③チーズ(週1回以下)
④お菓子(週5回以下)
⑤ファストフード(週1回以下)

マインド食の研究では、約900人の高齢者を平均5年間追跡した結果、上記15項目の内、9項目以上を達成した人は5項目以下の人より、アルツハイマー病の発症が53%も低いことが分かりました。
日本人はまず、和食の「一汁三菜」ろ減塩を心がける習慣から始めましょう。
認知症は治らない病気なので、予防を心がけるためにも「長生きでも脳が老けない人の習慣」を日々の生活に積極的に取り入れることをおすすめします。
おすすめの本
長生きでも脳が老けない人の習慣

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